本シリーズは、伊藤若冲の「動植綵絵 芍薬群蝶図」にインスピレーションを得ています。シリーズの中に描かれている花は、韓国の国花である槿(ムクゲ)がモチーフとなっています。
伊藤若冲「動植綵絵 芍薬群蝶図」
伊藤若冲「動植綵絵 芍薬群蝶図」
槿(ムクゲ)
槿(ムクゲ)
元の画像は、この絵画の深度情報をAIソフトウェアのStable Diffusionで検出し、そこから新たな画像を再生成しました。グラフィックソフトウェアのAdobe Photoshopで必要な部分を切り抜き、さらにジェネラティブなアニメーションに特化したソフトウェアTouchDesignerで出力した画像を組み合わせてアクリル板に印刷しています。
Stable Diffusion, ComfyUI (AI)
Stable Diffusion, ComfyUI (AI)
Adobe Photoshop
Adobe Photoshop
TouchDesigner (node based visual coding software)
TouchDesigner (node based visual coding software)
印刷したアクリル板は、透明、半透明、不透明な部分に分けられ、作品ごとに異なるキラキラした紙との組み合わせでテクスチャーや表情が変化します。本シリーズは、印刷物として出力されたものではありますが、全ての工程がデジタル技術で行われているため、「デジタルアートを物理的な形で手に取ることができるもの」として制作されたデジタルアートとして定義します。
青恋双蝶花図(せいれんそうちょうかず)
青恋双蝶花図(せいれんそうちょうかず)
蝶舞槿山図(ちょうぶきんざんず)
蝶舞槿山図(ちょうぶきんざんず)
青蝶舞花中図(せいちょうまいかちゅうず)
青蝶舞花中図(せいちょうまいかちゅうず)
槿山黄蝶図(きんざんこうちょうず)
槿山黄蝶図(きんざんこうちょうず)
本シリーズのモチーフの蝶は、東京で死にかけた蝶に出会った体験が元になっています。蝶は本来ならば土の上や人目に触れない場所で一生を終えるものですが、その蝶はコンクリートの地面の上で弱っていました。その時は蝶を拾い、土の上に置いてあげることしかできませんでした。たくさんの人々が行き交う中で、弱りながらも必死に生きようとする蝶の姿は美しく、通り過ぎて行く人々との対比の中で非常に悲しい気持ちにもなりました。その後、蝶がどうなったのかは分かりませんが、美しい世界へ行けることを祈り、本シリーズを制作しました。
また、蝶には様々な霊的な意味があると言われています。このシリーズを手に取った方が蝶に導かれて美しい世界へ行けるように、というお守りのようなメッセージも込めています。その意味については、各作品に触れながら解説したいと思います。
『彩花縁結蝶図(さいかえんけつちょうず)』
素敵なご縁に恵まれた世界を生きていきます
『青恋双蝶花図(せいれんそうちょうかず)』
愛に満ち溢れた世界を生きていきます
『蝶舞槿山図(ちょうぶきんざんず)』
喜びに満ち溢れた世界を生きていきます
『青蝶舞花中図(せいちょうまいかちゅうず)』
希望に満ち溢れた世界を生きていきます
『槿山黄蝶図(きんざんこうちょうず)』
光り輝く世界を生きていきます
『双蝶繁華図(そうちょうはんかず)』
豊かさを深く感じる世界を生きていきます
『聳岳青蝶図(しょうがくせいちょうず)』
優しくて穏やかな世界を生きていきます
Credit
主催:√K Contemporary​​​​​​​
作品に関するお問い合わせ
Back to Top